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本県が誇る貴重な近代化遺産である中島閘門は、平成10年5月1日に「富岩運河水閘施設」という名称で、昭和期に造られた土木構造物としては全国初の重要文化財に指定されました

富山市東岩瀬港と富山市街地の間に水運を開き、臨海工業地帯を形成する目的で開削された「富岩運河」と、その開削土砂を利用して神通川廃川敷を埋め立てた都心土地区画整理は、昭和初期における一大土木事業でした。東岩瀬港南端より神通川右岸を沿うようにして富山駅北側の舟だまりに達する富岩運河は、200トン級の船舶の遡航を可能にしました。2.5mの水位差を調節するための水量調節用の堰を有した中島閘門(パナマ運河方式)は、当時の最新技術を採用したものです

富岩運河開通と同時頃 昭和初期の牛島閘門

富岩運河の関門